更生保護活動に尽力したとして、多摩区保護司会の末吉一夫さん(69)=南生田在住=が今年度の法務大臣表彰を受賞した。11月9日には市保護司会協議会による祝賀会が市総合福祉センター(中原区)で開催され、会員らから祝福を受けた。
犯罪や非行をした人を地域の中で見守る保護司は、法務大臣から委嘱されるボランティア。末吉さんは地元の知人から誘いを受け、1999年2月に委嘱を受けた。保護司としての活動のほか、多摩区観光協会や多摩防犯協会で会長を務めている。「防犯協会は犯罪予防の部分で重なる。警察署とのつながりがあり、保護司としての活動に自信も持てる」と末吉さん。
保護司になったばかりのころ、薬物中毒だった18歳の少女との出来事が印象深いという。「家族とけんかしたという電話が深夜にかかってきて。向かうといきなり抱きつかれて、『大丈夫だよ』と肩を叩いてあげた」。その少女は翌年、母になった。「社会復帰した子に会ったり、向こうから声をかけられたときはうれしい」とやりがいを語る。
保護司の定年は75歳。「何人更生してくれるかわからないけれど、話を聞いてあげる人が必要。こちらが力をもらえることもある」。経験を糧に、寄り添い続ける。
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