市政報告 多摩区の次代、見つめて 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
新年度の市の予算を審議する定例会がきょう3月15日に閉会します。予算審査特別委員会で私が注目したのは、多摩区の防災に対する取り組みや子育て支援についてです。
新訓練で防災力向上
昨年度から区の総合防災訓練が年2回行われるようになりました。菅中学校を会場に菅町会と合同で開催された訓練では、隣接する稲城市からも参加があるなど、柔軟で実態に即した訓練を実施していると感じています。
多摩区では住民主体の組織が訓練に取り組んでいますが、参加者の固定化や人数の減少等の課題もあります。すべての世代に防災活動を拡充するため、区は「次世代の防災リーダー」となる子育て世代への取り組みの強化を重要視。災害時に必要な知識の習得や身の回りの道具の活用など、子育て世代が興味を持てるような訓練を、総合防災訓練と連携しながら新たに実施するとしています。この取り組みが区全体に広がり、安全で安心な多摩区の実現につながっていくことを期待します。
地域一体の子育てを
多摩区では、子どもの外遊びを推進しながら世代間交流を図る「多摩区こどもの外遊び事業」に08年度から取り組んでいます。委員会組織が主体となって企画するイベント「思いっきり外遊び」では、生田小学校下校庭を活用し、ベーゴマや木の実工作、落ち葉遊び等で子どもたちが自然と親しんでいます。
区内で活動する子ども・子育て団体等の指針となる「多摩区こども支援基本方針」は、時勢に合わせた見直しで今月中の改定を予定しています。区内の子育ての実態調査(昨年度)では、共働き世帯の増加や母親の息抜きの必要性がみられた一方で、子育て世帯が支援の担い手になることも可能だと明らかになりました。調査を踏まえ、地域包括ケアシステム推進の視点から「多摩区こども・子育て支援方針」と名称を変え、地域全体で取り組むことを目指した改定になる見通しです。
これからの多摩区を支える子どもたちの元気な成長には、地域の力が必要です。今後も一区民として、地域の未来を見据えながら歩んでいきます。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月5日