川崎市は今月7日、4月1日時点で保育所などに入れなかった待機児童数が前年比4人減の14人だったと発表した。区別では幸区が8人、中原区が5人、宮前区が1人。多摩区は0人だった。
一方、希望の保育所などに入れなかった保留児童数は市内で2772人(前年比188人減)。中原区では178人減少したが、幸区では114人増加するなど地域差も浮き彫りとなった。
市内の就学前児童数は8万409人(4月1日時点)で、前年比933人減。新川崎駅や武蔵小杉駅周辺など、大規模住宅の開発が進むエリアでは増加している。子育てと社会参加の両立を目指す若い世代の増加等に伴い、利用申請者数は過去最多の3万3471人。申請率も昨年から2・5ポイント増加し、41・6%となった。5年前に比べると10ポイント以上増加している。
市は認可保育所等の整備や認定保育園の活用、幼稚園の一時預かりなどで受け入れ枠を拡充。これにより、利用児童数は3万699人で過去最多となった。保育所などの施設数は452園(前年比32園増)で、定員は1953人増の3万435人と拡充したが、利用申請者数には届かなかった。
市は今年度の取り組みとして、保育ニーズの高いエリアを中心に認可保育所などの整備を促進。1791人分の受け入れ枠確保を進める予定としている。
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