登戸新町の路上で私立カリタス小学校(中野島)の児童ら20人が男に刃物で襲われた事件を受け、多摩区は多摩警察署や各団体と、子どもの安全確保のための緊急会議を6月3日に実施。毎月28日を「多摩区子ども見守りの日」(仮称)と定め、連携を強化していく。具体的な内容を協議するために、今月28日までに次回会議を開く予定だ。
会議には荻原圭一区長、加藤和男署長をはじめ多摩防犯協会、区町会連合会、区PTA協議会など各団体役員ら総勢15人が参加。各々の活動を報告し、意見を交換した。
多摩署では昨年から、事件発生時にツイッターで情報を発信してきたが、閲覧者数は今ひとつという。「地域の見守り活動に役立ててもらうため、地図を使った不審者情報の効果的な配信も検討する」と加藤署長。荻原区長は「子どもの安全、安心について地域の皆さんと改めて考え直し、区役所として何ができるか再検討していく。皆さんが取り組んでいる見守り活動への支援を強めたい」と力を込める。
事件当日の5月28日以降、多摩区は青色回転灯パトロール車を使った近隣校周辺の巡回に力を入れる。地区は登戸小、中野島小、宿河原小の市立3校の通学路で、登下校の時間帯に合わせて実施。パトロール車1台に区職員2人が乗り、見守りを続けている。
中野島で続く活動
あいさつ運動や世代間の交流を掲げた取り組み「中野島多世代つながり愛プロジェクト」は、3年前に中野島地区で発足し、会合を毎月開いている。町会や市立小中学校、保育園などからメンバーが集まり、昨年9月の会合にはカリタス女子中高の教員も初参加した。代表で多摩区社協会長の田村弘志さんは、「事件の兆候を事前につかんで、警察や各団体がいかに抑止していくかが今後の課題。個々が認識を強められれば」と胸中を明かす。
中野島中学校区のPTAや教職員、幼稚園などが参加する地域教育会議(乾充徳議長)では7年前から、カリタス女子中高の講堂で「こどもふれあいコンサートin中野島」を毎年開催。カリタス小合唱クラブや中野島小合唱クラブ、中野島中吹奏楽部などが出演し、地域に開かれた公演として親しまれてきた。乾さんは「地域教育会議に私学が参加するケースは珍しい。快く協力してくれているカリタスさんに敬意を表している」と話す。
「地元団体に発表の場をつくり、多くの人に鑑賞してもらいたい」と、同公演は今年から「こどもふれあいステージin中野島」に改称し、中野島こども文化センターのソーラン節グループも出演予定。今後は、出演団体の種類を広げていくことも検討中だという。
今年も11月16日に開催予定だったが、会場など詳細は未定。乾さんは「地域教育会議として皆で何かできることがあるかを考えながら、良い方向に進めていけるよう見守っていきたい」と思いを寄せた。
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