多摩区版 掲載号:2019年7月5日号 エリアトップへ

二ヶ領用水 国の文化財 登録へ 官民一体 「価値高め、後世に」

社会

掲載号:2019年7月5日号

  • LINE
  • hatena
遊歩道が整備され、市民に親しまれる二ヶ領用水宿河原堀
遊歩道が整備され、市民に親しまれる二ヶ領用水宿河原堀

 多摩区をはじめ川崎市域を流れる二ヶ領用水の文化財登録に向け、市は今月、文化庁に意見書を提出する。「文化的価値を高めて後世に残すために、市民と一体で調整を進める」と市担当者。12月の文化審議会を経て、来年3月に登録される見通しだ。

 文化財登録制度は1996年の文化財保護法改正で設けられ、案内板設置等の広報に対し、国の補助金が受けられることなどが特徴。市内では二ヶ領用水久地円筒分水や禅寺丸柿が登録されており、今回で5件目になる。

 多摩川下流域の治水と新田開発のため、国内有数の農業用水として約14年かけて1611(慶長16)年に完成した二ヶ領用水。多摩区内の上河原と宿河原の2カ所から取水し、ほぼ市全域に生活水をもたらしてきた。今回の登録対象は全長約18キロの二ヶ領用水のうち、市が管理する「上河原線」「宿河原線」「円筒分水下流」の3区間で、合計約12・4キロにのぼる。

 自然環境や景観に配慮した遊歩道など整備が進み、市民団体によるイベントや桜の植樹、保全などの活動が地元で広がっている。「よりよい形で効果的に保全し、伝承できるよう地元住民と協議を重ねる」と市担当者。今後は「二ヶ領用水宿河原堀を愛する会」など市内の関連団体との意見交換を予定している。

歌広める活動も

 二ヶ領用水を題材にした合唱曲として、歌い継がれてきた作品がある。用水竣工400年を記念し、中原区文化協会参加作品として2011年に作られた『水の旋律(メロディー)〜二ヶ領用水のうた』だ。楽曲の普及活動を続ける枡形のデュオ「J&S陽だまりコンサート」の小川聖子(せつこ)さん(指揮)、河野順さん(ピアノ)は男女混声合唱団を多数指導し、市内を中心に歌を披露してきた。

 小川さんは「歌を通じて、多くの人に二ヶ領用水を身近に感じてもらえるよう活動ができれば」と話す。今後も秋恒例のプラチナ音楽祭(ミューザ川崎)や、10月の多摩区民祭「コーラスの集い」(多摩市民館)などに出演する予定だ。

プラチナ音楽祭で公演=「J&S」提供
プラチナ音楽祭で公演=「J&S」提供

多摩区版のトップニュース最新6

特別教室 ウェブ予約に

中野島小

特別教室 ウェブ予約に 教育

市、施設活用へ試験導入

2月14日号

風水害対策に81.9億円

川崎市予算案

風水害対策に81.9億円 経済

復旧継続、「備え」強化へ

2月14日号

せせらぎ館に「支援」自販機

せせらぎ館に「支援」自販機 社会

売上で美化推進、県内初

2月7日号

台風被害 共有し議論

区自主防災連絡協議会

台風被害 共有し議論 社会

初の研修会、100人超

2月7日号

川崎生まれ果実酒 促進へ

川崎生まれ果実酒 促進へ 経済

市、県内初の「特区」申請

1月31日号

住宅防火支え、解散へ

婦人消防隊

住宅防火支え、解散へ 社会

36年で延べ1万5千人超

1月31日号

「特別教室」1割止まり

市立小中施設利用

「特別教室」1割止まり 教育

市、モデル事業で促進へ

1月24日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月14日0:00更新

  • 2月7日0:00更新

  • 1月31日0:00更新

多摩区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年2月14日号

お問い合わせ

外部リンク