「一人ひとりが責任を持って、一つでもごみを拾えれば、きれいなまちになる」。そう話すのは、堰に住み始めた6年ほど前から公園や道ばたに落ちたガラス片を拾うなど、まちの美化に努める飯田久治さん(76)。愛犬の散歩がてら、朝晩ほぼ毎日続けている。
当初は多摩川河川敷でごみを拾い始め、車道の側溝や公園でよく目にする飲料のガラスびんの破片に着目。意識して拾い集めるようになったという。「落ちているガラス片は、公園で遊ぶ子どもたちや飼い犬にとって非常に危険。いたずらやストレス解消で、公園などに落ちている空きびんが割られ、破片が飛び散るケースがある」と飯田さんは話す。
ある日の夕方、東名高速道路の高架下にある堰1丁目の公園で、遊んでいた小学生たちと何気なく会話を交わす。「子どもも大人もごみを拾う意識が生まれれば、家に帰ってから親子で共通の話題にもなる」と飯田さん。「たばこの吸い殻は持ち帰る。落ちているごみは拾う。そんな気持ちが隣近所に広まっていけば」と思いを込めた。
多摩区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|