県立生田東高校近くの静かな住宅街で、12棟にわたって連なるやさしい明かり。12月1日から点灯している住民主体のイルミネーションだ。生田8丁目で接する2つの自治会の垣根を超え、美化や防犯にもつながる取り組みとして新たに動き出した。
企画したのは五反田自治会内で近隣地区の組長を務める中里好市さん(57)。5年前に登戸から生田へ転居し、一人でアパート周辺のイルミネーションを開始。向かいの森林に生い茂った笹を刈って徐々に規模を拡大し、昨年は約100メートルにわたり電飾をつけた。「部活帰りの高校生や犬の散歩をする地域の人たちが楽しんでくれていた」と中里さん。
今年度組長になったことを機に、9月の美化活動で近隣住民に呼びかけ森林の手入れを本格的に実施。「近所をきれいにして犯罪やいたずらのないまちにしたい」と、地域で連携したイルミネーションを提案した。同じ道路に並ぶ生田山の手自治会の数軒にも声をかけ、計11軒が賛同。クリスマスを前に点灯した。
電飾は各家庭から資金を集めて用意。ソーラー電力によるLEDライトのため天候によって点灯が限られるが、しっかり充電されれば明け方まで光るという。今回は正月三が日まで続ける予定。中里さんは「最初は反対もあったが、始めてみると皆さんもっとやりたい
と言ってくれる。来年は距離を長くして、つつましく続けていきたい」と思いを話していた。
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