みんなが認め合い力を合わせて、みんなが幸せなまちをつくる――。地域の新しい活動や価値を生み出す基盤施設として、区民らによる検討会で議論が続けられてきた「ソーシャルデザインセンター」(SDC)。昨年11月には開設案がまとめられ、検討会の委員を中心に新たに立ち上がった運営団体「多摩区ソーシャルデザインセンター」が、開設に向けた具体的な準備を進めている。
13人で再始動
多摩区SDCは区企画課の支援のもと、13人で新たに始動。岡本幹彦さん(一般社団法人まぐたま代表理事)を代表に、多摩区や麻生区で地域支援を行うNPO法人アイゼンのメンバーなど、学生から80代までが集う。
開設案では、SDCに望まれる基本的機能として「多摩区を中心に活動しようとする土壌を創る」「地域活動への専門的支援」など9項目が記載。それらに取り組んでいく施設を、区総合庁舎1階の「ふれあいショップせきれい」跡地に開設する方針で、今年度中のオープンを目指す。
運営メンバーは昨年11月から会議を重ね、必要経費や広報手段など事業の詳細を検討。12月下旬には各担当者を決め、今後は広報チラシの作成やホームページの構築、業務内容の具現化などに取り組んでいく。学生メンバーの代表で、多摩区と麻生区の子ども食堂の運営に携わっている藤原優花さん(玉川大学3年)は「さらに活動範囲を広げて地域の役に立ちたいと思い参加。前例がなく全体のイメージが湧かないことも多いが、多摩区がより活気づくものにしたい」と意気込む。
法人化 見据えて
多摩区SDCは開設後の継続的な運営を見越し、法人化も一つの目標としている。多摩区まちづくり協議会などで活動してきた岡本さんは「区SDCは中間支援活動を行う団体。市の新たな施策ではあるが、多摩区はすでに歴史と実績のあるコミュニティ活動が数多く存在する」と強調。「まずは情報を集めて必要なことを明らかにし、できることからお手伝いしたい。その情報を、21万人に上る区民に届けられるような仕組みの一助になれたら」と思いを新たにする。
SDCは市が昨年度策定した「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」に基づき、市内7区でそれぞれ検討。特に多摩区はいち早く開設場所が決まるなど進行が早く、先駆的な事例として期待されている。
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