川崎青年会議所(JC)の理事長に就任した 勢津 智佳さん 幸区在住 39歳
3カ国語操る国際派
○…「まちをよくする人を一人でも多く生み出すのがJCの役割」という。20代から40歳までの若者がまちづくり運動に取り組む伝統ある組織の理事長に1日付で就任。約80人の会員を束ね、1年間の任期を走り抜くために掲げたスローガンは「Lets do it」。「活動を通じて社会やまちづくりのリーダーシップをとってもらいたい。有意義な時間を過ごしてもらいたい」。そんな願いを込める。
○…前年度に引き続き、SDGs(持続可能な開発目標)の推進を事業の柱の一つに据える。「多摩川美化活動を通じて、その考え方を浸透させていきたい」と意欲を見せる。11月には横浜で国際青年会議所(JCI)の世界会議が開かれることから、川崎の魅力を発信したいとも語る。
○…JC歴は8年目。同級生に誘われ、付き合いの延長程度で入会。当初は何をしているか分からなかったが、その後、例会委員会で幹事を任され、人とのつながりができ、少し楽しさを知った。思い出に残るのは、2016年、川崎市長のマニフェストを評価する取り組み。選挙権年齢が18歳に引き下げられた中、高校生を巻き込んでの市長討論会などを開催。多くのメディアに取り上げられ、マニフェスト大賞で最優秀賞を獲得した。「時流に乗ったテーマをきちんとした理論をもって計画立てて行えば、多くの人が注目してくれる」と、まちづくり運動の面白さを実感。
○…幸区南幸町で生まれ育ち、25歳から父親が始めた化粧品小売業「明治堂」に携わる。日本語、中国語、英語の3カ国語を操る国際派でもある。今月、第2子が誕生予定。家を空ける機会が増えるが「社会やまちを変えようとしている姿を家族に見てもらいたい」と語る。
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3月29日