市政報告 地球温暖化対策に川崎市が率先して取り組みを 日本共産党 川崎市議会議員 井口まみ
今、地球温暖化対策はまったなしです。川崎市は重工業地帯をかかえ、温室効果ガス排出量も少なくありません。私は、長く環境委員会に所属しているので、川崎市こそ地球温暖化対策を率先して行うべきと求めてきました。市長も先日の施政方針の説明で「2050年の脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいく」と述べました。
しかし残念ながら、具体的な取り組みは、庁舎内の照明をLED化するなど、ほんのわずかで、環境エネルギー施策は昨年度予算よりも20%減など、減額されている予算もあるのです。そもそも削減量の計算方法が、2016年度までは「CO2を削減するような川崎市発の製品や技術が市外で使用されればその分を削減に加える」という「川崎モデル」でした。
実際には2017年度までに18・6%までしか削減していないのですが、「川崎モデル」で計算すると30・4%と目標を達成してしまうのです。これではまともに削減しようという施策にはなりません。川崎市からの排出量を実質で目標通り削減するための努力を、これまでの反省に立って抜本的に強化するべきです。
臨海部 CO2削減へ
太陽光パネルへの補助金を増やすなど市民ができる温暖化対策への支援を増やすことは必要です。しかしなんといっても、川崎市域で発生しているCO2の77%は産業系の事業所からなのです。臨海部には4か所も化石燃料を使用する発電所があり、この排出量が大量です。この臨海部での削減を重要な課題として強力に指導するべきです。それが川崎市としての大きな貢献ではないでしょうか。
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3月29日