地元産ブドウでワインを製造・販売しようと、川崎市が国に申請した「かわさきそだちワイン特区」の認定が3月17日に決定した。特区の範囲は市北部の多摩区、宮前区、麻生区。都市農業の活性化や観光振興につなげようと、市は2025年度までに3軒の農業者による醸造を目指す。
特区では特定農業者が果実酒を少量でも自前で醸造し、運営する飲食店などで提供できるようになる。多摩区では東生田の里山施設「トカイナカヴィレッジ」(松本穣代表)が他区の農家らと連携し、ワイン試飲会などを計画している。
特定農業者は醸造設備の整備や酒類醸造免許の取得を経て、来年には果実酒の提供を開始する予定。市は今後、果実酒の製造を目指す農業者への栽培技術支援や情報提供、市内外への広報支援に力を入れる方針だ。
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