先月公表された全国の住宅地や商業地の公示地価で、多摩区では登戸駅近くの住宅地1地点で県内4番目に高い上昇率となった。登戸土地区画整理事業や向ヶ丘遊園跡地利用計画に伴う周辺地区の人口増が要因の一つだ。
県内4番目の上昇率だったのは向ヶ丘遊園駅から約700メートルにある宿河原の地点(2丁目147番)で、1平方メートルあたり34万2千円。前年比7・5%、2万4千円上昇だった。
上昇率の県内トップ10は相模原市5地点、横浜市4地点で、川崎市では唯一。多摩区では登戸駅と向ヶ丘遊園駅の駅周辺で大幅上昇の傾向があり、昨秋の台風19号で浸水被害のあった多摩川沿いで下落する一方、区全体の平均値を引き上げている。カワサキ不動産向ヶ丘遊園本店は「登戸駅の利便性向上と周辺の区画整理の進行により、業者の買い取り値が上がり、販売価格も上がっている。小田急電鉄の向ヶ丘遊園跡地利用計画も進んでおり、まちを発展させていこうという機運がある」と分析する。
同社によると、登戸や向ヶ丘遊園駅から徒歩10分圏内で、坪250万円の住宅地や坪300万円の商業地など高値の傾向がみられるという。大型マンションやデザイナーが手掛ける店舗なども事例に挙げられるようだ。
川崎市の区ごとの平均変動率では住宅地が7年連続、商業地が8年連続で全7区が上昇。多摩区の平均変動率は住宅地が2・1%、商業地が4・5%だった。
国土交通省が毎年1回発表し、土地取引や公共事業用地の買収で参考にする公示地価。都市計画区域などから選ぶ標準値の1平米あたり価格(1月1日時点)で、不動産鑑定士が算出する。
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