4月1日付で多摩消防署の署長に就任した 若林 薫さん 大田区在住 58歳
使命胸に、皆を思う
○…「明るく楽しく元気よく」。職員144人を率いる署長に就き、毎朝声にするモットーだ。多摩消防署では昨年度、副署長を1年間務め、和を重んじた前署長と二人三脚で取り組んできた。職員全員が区民のために活躍できるよう、環境づくりに勤しむ。「署長室のドアはいつも開けたまま。風通しのいい職場をつくり、相手を思いやる人間関係を築く」と、新たな立場で心を配る。
○…オレンジの制服を着た「レスキュー隊」を志し、市消防局に1985年入庁。臨港消防署の救助隊に配属され、命を救うため奔走した。臨海部の水難事故やコンビナート火災、首都高速の落下事故――。「6年間、本当にいろんな経験をした。今となっては基礎」と当時を振り返る。その後は一転、日勤の危険物行政に12年間従事。以降も出張所所長や経理、施設装備、警防と幅広く遍歴を重ねた。「何事も1年間、とにかく一生懸命やることが大事」。数々の知見から、若手にエールを送る。
○…地元は蒲田。兄と弟妹、祖父母らに囲まれ、10人家族の中で育った。高身長を生かし、中学までは柔道で関東制覇、高校ではバレーボールに専念。中央大で法律を学んだ経験も今に生きている。現在、2人の娘は高校生と新社会人。コロナ禍で自宅で過ごす時間が長いが、「一緒に筋トレしたり。共働きで、娘たちが夕飯を作ってくれる」と頬が緩む。
○…対外的な役割が多かった副署長時代。消防団をはじめ区や警察、鉄道各社など顔の見える関係を築いてきた。登戸事件や猛暑、台風と、立て続く出来事を思い返し、「この1年、皆さんの意識が変わったと思う。『自粛』の中でやれること、発信できることを模索している」。区民のため、今と向き合う。
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4月19日