市政報告 三沢川周辺の浸水対策、示された取り組みと残された課題 みらい川崎市議会議員団 露木 明美
昨年10月の台風19号による被害に対する川崎市の対策が、4月に検証委員会報告として発表されました。
その中で、三沢川周辺の浸水原因は、三沢川からの越水、大丸用水水門の故障、大丸用水の流下能力低下、多摩川からの河川水の流入などであると示されました。
浸水防止対策
対策のうち、三沢川の大丸用水合流部付近への水位計・監視カメラの設置、三沢川アクリル板目地の補修、フラップゲート4カ所の補修などがすでに実施されました。
2020年度の早期には、大丸用水路の4カ所への水位計・監視カメラの設置、移動式ポンプの購入、土のうステーションの設置、水路の流下能力向上工事が予定されています。
今後は、浸水地域の雨水処理負担の軽減に向けて水路網を調査し、大丸用水の流入量の低減や排水能力の向上を図るため稲城市と協議し、大丸用水取水口周辺の改修を要望するとしています。
稲城市・県に要請強い行動力を
しかし、これだけでは昨年並みの雨量に対して浸水は防げません。
まず、大丸用水の多摩川取水口付近の排泥水門の扉体高が低いために、門を閉めても多摩川の河川水が流入してしまう問題があります。扉体の補修が必要ですが、浸水していない稲城市への多額の予算を伴う改修への理解を得るには、相当の覚悟をもって臨まなければなりません。また、時間がかかるのではと懸念されます。
次に、三沢川からの逆流防止のために設置されている大丸用水三沢川合流部の水門の補修についてです。神奈川県が補修を行うことになりましたが、工事内容や工事の時期が明確になっておらず、これも改修完了までに時間がかかると懸念されます。県に対して強く要請していくことが必要です。
また、逆流が懸念される場合は止水板で閉める予定もありますが、簡単に閉鎖できるのか疑問が残ります。
このように、今後、浸水した地域が十分な対策により安心して暮らせるようになるには、まだ多くの課題が残されています。これからも浸水対策をできる限り早く100パーセント実施できるよう、市当局に強く要望するとともに動向を注視してまいります。
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4月19日