「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰の受賞団体が今月発表され、多摩区から「三田第2公園管理運営協議会」「生田緑地の雑木林を育てる会」の2団体が受賞した。
この表彰は、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間団体を対象に、緑化推進活動の模範として贈られるもの。31回目の今年は全国115団体が受賞し、県内では10団体、市内は多摩区の2団体のみが選ばれた。
自治会母体に50年
「まむし公園」の名で親しまれる三田第2公園は、樹林地と段状の広場がある約9千平方メートルの街区公園。三田台自治会が主体で、除草や清掃、樹木の下枝落とし、施設点検など維持・管理を約50年続けてきた。多摩区との連携で進行する3カ年の改修計画は、来年春に完工予定だ。
2017年には従来の公園緑地愛護会から「管理運営協議会」に組織を変更。公園の利用調整を担い、お祭りや親子対象のプレーパーク開催に協力するなど、ふれあいの場づくりに貢献してきた。今後の課題として、竹やぶの竹林化にも力を入れる。同協議会会長の山吉新一さんは「住民、行政と一体で意見を出し合って公園を整備し、豊かな緑を守ってきた。自然体で代々受け継がれてきた活動を、これからも続けていくのが使命」と胸中を語った。
雑木林、四季守る
市民有志により「雑木林の保全整備を目的とする住民ボランティア活動をする会」が1997年春に結成され、同年秋に「雑木林を育てる会」として再始動。23年にわたり、生田緑地内の雑木林の下草刈り、植栽の剪定、植林など、年間を通して緑豊かな環境を守り続けている。
現在は会員25人。毎月第2・第4日曜日の月2回、朝から作業に勤しむ。会のフェイスブックページでは、活動や四季の草花の様子を積極的に発信。今月10日には、アジサイ山で害虫駆除をした様子を投稿した。
雑木林の再生活動を通じて、会員同士や緑地内の他団体らと交流を深める同会。代表の白澤光代さんは「メンバーは皆、体を動かすのが好き。作業をすることで景観がきれいになり、やった成果が見えるのが楽しみ」とやりがいを語った。
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