新型コロナウイルスへの対応に追われる医療従事者に思いを寄せ、(株)KAORU(東京都)代表でシェフの長谷川稔さんが、自社のチーズケーキ500個を川崎市内の医療機関に寄贈。市医師会(岡野敏明会長)の段取りのもと、5月28日から順次、現場の医師や看護師らに届けられている。
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自身の名を冠にしたレストラン「長谷川稔」をはじめ、都内で複数の店舗を経営する長谷川さん。長谷川さんと、同社を管轄するオーナーの佐藤悠大さんは、交流のあった川崎市医師会の医師・岡村弘次郎さんに「命懸けで医療従事されている方々に何かできないか」と相談。保存ができ、医療業務の合間に手軽に食べられるものとして、冷凍で配送できるチーズケーキを選んだ。「僕たちの最大の強みである美味しいもの。遠くにいても楽しんでもらえる。それがチーズケーキだった」。市医師会が配送先を20カ所ほど提案し、長谷川さんら2人の思いが実現した。
岡村さんは「医療現場で働いている人たちの励みになれば、本当にありがたいこと。長谷川さんと佐藤さんのお気持ちと、手配してくれた(市医師会長の)岡野先生に感謝したい」と話した。
川崎市に強い縁
同社の営業などを担当する責任者の保木本研太さんは中原区に4年住んでいたことがあり、友人も多い。定期的に足を運ぶなど「第二の故郷のように思っている」と、川崎市に強い縁を感じている。保木本さんは「昼夜を問わず医療にあたり、肉体的にも精神的にも極度のストレス状態にある医師や看護師の方々に、少しでも癒しの時間を提供したい」と語る。
寄贈されたのは「長谷川稔」監修による「チーズケーキホリック」の商品(https://cheesecake-holic.com/)。
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