川崎市中学校体育連盟など主催者は、9月から10月の「川崎市中学校総合体育大会」を予定通り行うことを決めた。全国大会や地区予選が中止になる中、市大会が3年生にとって唯一の公式戦。同連盟は「コロナで心を痛めている生徒が多い中、全ての思いをぶつける集大成の場にしてほしい」と願いを込める。
市教育委員会、市立中学校校長会、市中学校体育連盟の3者で検討を重ね7月9日、開催すると発表した。今年は全国中学校体育大会が中止になったため、地区予選などほぼ全ての大会が見送り。部活動も休校中は活動できない状況が続き、学校再開以降も制限の中での活動を強いられているという。
宮内中学校(中原区)陸上部顧問の池田龍之介教諭は「3年生は目標がない状態だった。開催が決まり生徒たちも喜んでいる」と話す。今年の夏休みは2週間と短く、練習は例年通りの時間確保が難しいが、前向きにとらえる生徒も多い。同校男子バレーボール部主将のカズンズ海さんは「昨年11月に市ベスト4で、それを超えるため練習してきた。中学最後の大会で上回りたい」と抱負を語った。
エリア制も検討
大会の日程は9月19日から10月18日。全15種目、17競技で行われ、生徒1万3000人が参加予定。大会スケジュールなどは7月下旬に決まる見通し。例年は全市エリアのトーナメントを実施しているが、感染防止のため競技によっては、区ごとや南北などエリア制も検討されている。今年初めての試みとして、各競技の優勝チームには「市長賞」、3年生全員に参加賞が贈られる。
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