コロナ禍で数々のイベントが中止になり、飲食店等の売り上げが落ち込む中、地域活性を図ろうと多摩区観光協会(末吉一夫会長)が新たな催しを計画している。開催日は多摩区民祭が行われる予定だった10月17日。生田緑地と多摩川の2会場で連携し、街中の周遊で店舗や施設の集客増につなげたい考えだ。
名称は「秋の生田緑地↔多摩川ピクニックラリー」。生田緑地は中央広場、多摩川エリアでは二ヶ領せせらぎ館周辺を会場とし、地元飲食店の出店や音楽ステージを企画する。多摩川エリアを担当する五十嵐豊さん(NPO法人多摩川エコミュージアム)は「河川敷も活用して水辺を意識した形にしたい。今回は2会場だが、先々は会場を増やし『面』でできたら」と今後を見据える。
両会場の間に位置する民家園通り商店会等、商店へ誘引するパンフレット制作も検討。往来を促すため、商店街にチェックポイントを設けた「リアル謎解きゲーム」も計画している。担当する鶴見邦男さん(稲田郷土史会)は「明治大学のクイズサークルと連携してこれから内容を考えていく。地域の歴史や昔の様子も取り入れていきたい」と話す。感染症対策のため、人や物を介さない方法を模索する。
観光協会独自の大規模な主催イベントは今回が初めて。当初は9月の予定で準備していたが、区民祭が中止になったことを受け同日の開催を決めた。末吉会長は「観光協会会員を中心に出店し、会員同士協力して手作りの催しにしたい。遠出できないからこそ、地域の名所を巡って楽しんでもらいたい」と思いを語る。民家園通り商店会顧問でもある岩野正行副会長は「多摩区を何とか盛り上げようと企画。感染症対策の観点でこれからのイベントのお手本になることを目指す」と意気込む。
今後も実行委員会が検討を重ね、出店者や出演者を募集。自粛要請などがあれば中止や延期も考えていくという。
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