菅地区を中心に活動する剣道クラブ「剣桜会」(佐藤英世会長)は、コロナ禍で取りやめていた稽古をオンラインで実現。会員児童向けに、5月から週1回ペースで続けている。基礎力向上をはじめ、外出自粛中の交流促進など画面越しの試みが奏功している。
剣桜会は菅小学校など近隣校を拠点に週2、3回の稽古を実施。小学生約20人をはじめ中高生、一般会員も含め総勢約80人が在籍する。
コロナの影響で2月末を最後に活動は休止していたが、指導部の中で「何とか子どもたちの稽古ができないか」と模索。副会長の山本優一郎さんの提案のもと、指導部で専修大学剣道部顧問の石崎徹さん=人物風土記で紹介=らが協力し、5月上旬にビデオ会議システム「ズーム」を使った稽古が試行された。数人規模で試したところ参加児童の反応も上々だったため、同月16日からクラブ全体でのオンライン稽古が始まった。
8月1日のオンライン稽古には、小学生17人と中学生2人、指導部7人が参加。前半は準備体操や素振りなど基礎を中心に、石崎さんが指導。「面を打つ瞬間に、小指と薬指を中心に締めて」などアドバイスを交えながら、全体で約1時間ほど汗を流した。参加した菅小6年の桑山響君は、今春以降を振り返り「休校が続く中、オンライン稽古でみんなに会えてうれしかった」と話し、「基本練習がしっかりできたので、自粛前よりもまっすぐ素振りができるようになった」と練習環境への感謝を語った。
同会の運営代表で神奈川県剣道道場連盟理事の舘岡和彦さんによると、同連盟でオンライン稽古の導入例は他に2件あったが、企画や運営に苦慮しているとも。「剣桜会は父母代表を含めチームで意見を出し合い、役割分担もできている」と強調。今後も学校施設等での対面稽古とオンラインを併用していくという。
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