川崎市内の消防団で団員数の不足が続いている。8月1日時点で、市内8消防団の全てが定員割れ。多摩消防団は定数175人に対し、163人で充足率は93・1%となっている。
市消防局は団員確保のため、さまざまな制度を設けている。今年4月に導入した「機能別団員制度」は、災害時の補助や後方支援など活動内容を一部に限定するもの。現状、中原消防団に7人が入団している。
大学生などを対象とした「学生消防団員活動認証制度」は、入団から1年以上の活動実績が認められると、市長から証明書が交付。就職活動の支援にもなり、現在20人が活動している。市内の飲食店などがサービスを提供し、団員を支援する「消防団応援事業所制度」もあり、市内100事業所(131店舗)が登録している。
消防団の任務は、消火活動の後方支援、被災者救助、地域の警備、救急講習の指導など。多摩消防団の増田朝光団長は「サラリーマンなど行事に参加できない人も増えていて、班によって運営が大変なところもある。学生団員は学生のときだけの入団ということもあり、次につなげていくことが課題」と話す。市消防局では「地域を守るため、力を貸してほしい」と呼びかける。
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