セレサ川崎農業協同組合(JA・原修一組合長)と川崎市による「川崎市梨・ぶどう品評会」後期の部が先月31日に開かれ、ナシ72点、ブドウ2点が出品。県や市、同JAの代表者による審査を経て、最優秀の川崎市議会議長賞に太田聡さん(49)=生田=の「豊水」が選ばれた。
太田さんは同JA果樹部の部長。「太田園」として代々梨園を営み、2600平米の敷地に幸水やあきづき、新高などを栽培する。受賞した豊水は実に袋をかぶせる有袋栽培で、「手間はかかるが、虫の被害がなく表面がきれいに仕上がる」と太田さん。昨年に続き、生理障害の一つ「みつ症」の影響が各地で出たというが、「多摩川周辺は土の下に砂利があり水はけが良いため、そこまで被害は大きくなかった」と語る。
今年の品評会はコロナ禍で一般観覧や即売会が行われなかったが、出品された果実は市立多摩病院に寄贈。前期の部(8月17日)に続き、医療従事者に思いを届けた。
異常気象、対策を
品評会の審査講評によると、今年は3月の大雪や、長梅雨による低日照などが栽培に影響。ナシは品種により不発芽症が目立ち、開花時期の雹(ひょう)害で傷果が多かったという。大きさもばらつきが目立ち、着果数は少ない傾向だった。
太田さんは「ここ数年異常気象が続いており、気候に対応できる品種や管理方法を考えなければいけない時期にきている」と強調。果樹部部長として2年目の今、「さまざまな意見を聞いて対応していきたい」と来季を見据える。
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|