菅薬師堂で800年以上続く県指定文化財「菅の獅子舞」。今年は9月13日が開催日だったが、コロナ禍を受け中止に。逆境の中、菅獅子舞保存会(金子敦会長)は伝統を絶やさぬよう、次世代への継承に力を注ぐ。
9月11日、金子会長は境内の会館で消毒液を準備。換気のため窓を全開にし、西菅小学校の3年生を迎え入れた。例年は学年全員が一度に訪れるが、密にならないよう2クラスが別々に来館。獅子舞の授業が始まった。
この日は、金子会長が獅子舞の物語や道具について説明。獅子頭をかぶる体験や、踊りを教える場面もあった。参加した佐々木飛君(9)は「楽しかった。もっと昔のことを知りたい」、原島愛奈さん(8)は「最初は獅子舞が怖かったけど、知って大好きになった」と笑みを見せた。
児童は今後も保存会の指導で学習を深め、舞を身に付けていく。この授業は長年続いており、体験した児童が笛奏者や舞子として活躍することも。金子会長は「代々やってきた大事な活動。子どもたちに少しでも興味を持ってもらいたい」と思いを話す。
同保存会が関わる催しの一つ「川崎市民俗芸能発表会」も3月、感染予防のため中止。来年は多摩市民館が会場で、開催可否は来月決まる予定だ。主催する市民俗芸能保存協会の会長で、菅薬師奉賛会会長の廣田健一氏は「消毒など対策方法が課題。薬師堂の他の行事も関係団体と相談していきたい」と語った。
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