菅町会(濃沼健夫会長)の合同防災訓練が11月29日、菅小学校の校庭で開催された。人数制限のもと、町内18地区の自主防災組織の代表者らに加え、消防や警察、区から計120人ほどが参加。感染症対策に考慮した「分散型」の訓練に臨んだ。
菅町会では2年に一度、多摩川河川敷で千人規模の訓練を行うが、コロナ下で方法を検討。校庭に10カ所ほどのブースを設け、少人数に分かれて視察・体験する形式を試みた。あいさつに立った濃沼会長は「開催するべきか悩んだが昨年の台風で大きな被害があり、またいつ災害が起こるかわからない。今日の結果を各地区に持ち帰って参考にしてほしい」と発信。荻原圭一多摩区長は「感染のリスク回避が大きな課題。実践に即した訓練を体験してもらえたら」と呼びかけた。
参加者は各団体が用意したブースを回り、簡易トイレの設置や救命ボートの確認、土のう作り、模擬消火訓練などを体験。同校に設置されている避難所備蓄品の確認や、班ごとに電話で災害状況を伝えていく「緊急時伝達訓練」も行われた。菅町会防災部長の臼井敏幸さんは「コロナ下だからこそできた、今までにない新しい訓練。これも一つの経験として、各地区で生かしてほしい」と前向きに語った。
多摩区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|