川崎市の中学校給食献立コンクールで、市立菅中学校(菅城下)3年の井熊ありかさん(15)=写真=が最上位の市長賞に輝いた。1月7日はこの献立を再現した給食を、市北部学校給食センターが配送する12校で約6千食提供。今月中に市内全校で提供予定だ。
井熊さんが考えた献立は「午後もがんばろう給食」と題し、麦ごはんの野菜入りスタミナ丼、カラフルピクルス、生姜コンソメスープとみかんが並ぶ。ショウガやニンニク、豚肉、酢が盛り込まれ、栄養バランスと料理の色味が良いことや、加熱を基本に大量調理に適した献立であることが評価対象になった。実際の給食では、「星の形をした野菜」という井熊さんのアイデアをスープのかまぼこで再現するなど、調理用に一部アレンジを加えて提供された。
7日には福田紀彦市長や小田嶋満教育長が菅中を訪れ、受賞献立の給食を実食。受賞式を行った後、井熊さんや級友の小原直希君、金子優萌(ゆめ)さんと懇談した。料理や食べることが好きで、将来は管理栄養士になりたいという井熊さんは「選ばれて自信になった。この給食で5、6時間目がある午後もみんなで元気になれたら」と思いを込めた。福田市長は「つらいニュースが多い中、気持ちも体もあったまる。材料や見た目もよく考えていて素晴らしい」と絶賛。「健康給食の取り組みを、家庭に持ち帰って話題にしてもらえれば」と話した。小田嶋教育長は「これをきっかけに、いろんなことに挑戦してほしい」と生徒たちにエールを送った。
全校生徒が参加
菅中では、2年生の家庭科の授業で献立作りの単元がある。今回のコンクールについては、昨春の臨時休校中の課題として全校生徒378人が応募。篠崎敏行校長は「市内の生徒たちがこの給食を食べることで、井熊さんの届けたかった思いが伝わればうれしい」と期待を寄せた。
食育の一環で市教育委員会が取り組む同コンクールは3回目。昨春から約4カ月の応募期間に市内21校から524点が寄せられた。市長賞のほか、優秀賞には市内5校から7点が選ばれ、多摩区では枡形中1年の橋沙耶さんが「和の食材を味わおう」で受賞した。
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