2022年の北京冬季パラリンピックで、メダル獲得を目指す「パラアイスホッケー」日本代表チーム。代表候補の石川雄大さん(23)=中野島在住=は、期待の若手選手として注目されている。石川さんを含む代表チームは4月9日から5月末、青森県など国内4カ所で強化合宿に臨む。
日本体育大学4年生でアマチュアチームの「東京アイスバーンズ」に所属する石川さん。昨年12月に長野県で行われた国内選手権では、同チームが準優勝に輝いた。今年から主将としてチームをけん引する石川さんは「スレッジ(専用そり)のバランスやスピードを磨き、外国人と渡り合いたい」と意気込む。
パラアイスホッケーは、スレッジに乗り左右に持つスティックでパスやシュートをし得点を競うスポーツ。2018年の平昌大会では米国が優勝し、日本は出場8カ国のうち最下位に沈んだ。その後、北京大会を照準に練習を積んできたが、コロナの影響で海外遠征が1年以上中止に。「他国の情報が入らない」と日本パラアイスホッケー協会は頭を悩ませる。
競技歴は3年
「筋肉痛で階段を下りられない」。最初はそう思ったが、症状は悪化。4年前、医師から告げられた病名は「骨肉腫」。左足を曲げられず、杖なしで歩けない。そんな中、父親から掛けられた言葉は「病気になっても下を向くな。人生どう生きるかだ」。高校まで10年間打ち込んだ野球を生かし、車いすソフトボールを試みるも左足が妨げとなり断念。ならばと恩師の助言でアイスホッケーに挑戦した。
競技を始めて3年、抗がん剤の影響からか今は慢性腎不全の病とも闘う。北京後に予定する移植手術までは、食事制限に加え筋トレも不可。それでも外国人選手に競り勝つため、スピードや体幹を鍛える。「病気でなければ日の丸を背負う機会はなかった。得られたものは大きい」。来年冬の大舞台に向け、地道な努力を重ねていく。
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