発熱や咳を主症状とするRSウイルス感染症患者の報告数が現在、市内で急増している。
RSウイルスは、ほとんどの人が2歳までに感染し、例年は夏ごろから流行し年末にピークを迎える。市内では今年3月から徐々に増加し、第16週(4月19〜25日)の報告数は24人、第17週(4月26日〜5月2日)は46人と右肩上がり。過去5年間の同時期平均は約7人で、例年の6倍以上となった。
第18週(5月3日〜5月9日)の報告数は20人で減少したものの、ゴールデンウィークで医療機関が休診だったため多くの疾患の報告数が減っている。市健康福祉局の担当者は「コロナ対策でインフルエンザの患者報告数は激減したが、同じ感染経路のRSウイルスは増えている。原因は今のところ分かっていない」と話す。
乳児や基礎疾患のある子ども、高齢者は重症化することもあるRSウイルス。感染者の飛沫やウイルスの付着した物品などを通して感染が広がるため、同局担当者は手洗いやおもちゃの消毒除菌を推奨している。
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