川崎市は２０２０年の国勢調査（10月１日実施）の結果について、独自集計した速報値を５月11日に発表した。
同調査による人口は１５３万９０８１人と過去最多。15年の前回調査より６万３８６８人（４・３％）増加した。市の出生数は減少傾向にあるものの自然増（出生数と死亡数の差）と、転入超過による社会増（転入数と転出数の差）のため、人口増が続く。
区ごとの人口は05年の調査以降、すべての区で増加が続いている。多摩区は22万１８５３人で前回比７６９５人増。前回０・１％にとどまっていた増加率は、３・６％に上昇した。
市全体の人口密度は１万６６２人／平方キロメートルで、前回に続き１万人を越え過去最高。１世帯当たりの人員は２・０６人（前回２・13人）で過去最少となった。
国勢調査は人口や世帯構成などを把握するために全国で行われる統計調査で、５年ごとに実施。確報値は11月に総務省が公表予定。
今月 154万人を突破
市は５月25日、同速報値を基に遡及推計した昨年10月以降の月ごとの人口も発表。今年５月１日時点の人口は１５４万１８７４人で、１５４万人を突破した。１５３万人から１万人増加するのに要した期間は19カ月。
５月１日時点の多摩区の人口は22万３１０６人、世帯数は11万５２２１世帯だった。
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