川崎市は先月、2020年度の児童虐待相談・通告件数を発表。前年度比23・3%増の5557件で過去最多だった。
虐待の種類別では「心理的虐待」が約半数の2878件(前年度比375件増)で最多。ネグレクトが1584件(481件増)、身体的虐待は1055件(178件増)、性的虐待は40件(17件増)だった。市によると、心理的虐待については、親が子どもの目の前で暴力を振るう「面前DV」の通告が増加したという。
区別でみると川崎区が最多の1179件で、宮前区940件、中原区706件と続いた。多摩区は7区中6番目の637件(前年度比124件増)で、市全体の11・5%だった。
今回発表された児童虐待・通告件数は、市内3カ所の児童相談所と、7区役所で受けた相談・通告を受けた件数を集計したもの。市担当者は「虐待への関心が増えている。今後も関係機関と協力し、迅速、適切に対応していく」と話している。
多摩区における虐待に関する相談・通告は北部児童相談所(【電話】044・931・4300)で受け付けている。
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