多摩区長尾の「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」がきょう9月3日、開館10周年を迎えた。今年4月には来館者数が400万人に達し、7月には「10周年記念原画展」がスタート。今月からは市内巡回展示や登戸駅階段装飾など、地域での魅力向上を図る。
ドラえもんの誕生日「2112年9月3日」にちなんだ日付で、2011年にオープンした同館。多摩区寺尾台に自宅を構えていた藤子・F・不二雄氏の原画展示を中心に、同氏の部屋を再現した「先生の部屋」や、さまざまな仕掛けを体験できる「みんなのひろば」など、作品世界を幅広い世代に伝えてきた。
「原画」巡回展示多摩図書館から
10周年記念事業として9月3日から、同館の原画展示を縮小再現した「ポケットミュージアム」を開催。市立図書館7館を順次巡回するもので、多摩図書館からスタート。複製原画や解説、まんがを描く道具が並び、鑑賞体験ができる空間を再現する。市立図書館に対しては今回、藤子・F・不二雄プロが『100年 ドラえもん』全45巻を各館1セットずつ寄贈。巡回展示でも活用する方針だ。
10周年に合わせ、登戸駅から同館を結ぶ直行バスもデザインを刷新。3日から、4両のうち2両が運行開始する。駅改札口から直行バス乗り場に向かう階段は、キャラクターのイラストで装飾。同駅の南北自由通路には9月中旬まで、フラッグも設置されている。
過去の周年では、登戸駅前で地元団体も参加するセレモニー開催や、近隣小学校児童を招いた「みこし行列」に取り組んできた同館。コロナ禍の今回、式典はない。福田紀彦市長は、8月3日の会見で記念事業について説明。「10周年を一つの契機とし、市とミュージアムが一体となって地域の活性化につなげていきたい」と語った。
開催中の記念原画展は来年6月30日まで。3カ月ごとに展示内容を入れ替え、まんが原画合計約680枚を公開する。
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>