川崎信用金庫(堤和也理事長)は2023年春から、百合ヶ丘駅そばで職員・学生寮を運営する。近隣大学の県外出身学生や留学生の需要を受け、新築ビルでの開設を進める。
場所は、移転した百合丘支店の跡地で「(仮称)かわしん百合丘ビル」として今月下旬に新築工事を開始。地上9階建てで23年3月に完成を予定する。計86室を同信金の職員寮と学生寮とし、9階に職員と学生共用の食堂を設ける計画。建物の管理運営は学生寮運営会社に委託する方針だ。
キャリア支援も
市内で若年層の人口が増加する中、同信金にも県外出身の職員が多く、市北部の大学にも県外から来た学生が多数在学。同信金が大学で調査したところ、県外出身者や留学生に寮の需要があったという。だが周辺に寮は少なく、一人暮らしの学生が孤立するケースもあることから、新築するビルを職員と学生向けの寮として計画した。
同信金ではこれまでも、近隣大学との共同研究やインターンシップに取り組んできた。担当者は「地域の中小企業の喫緊の課題として人材の確保がある。今回の取り組みで、卒業後のキャリア支援や学生と企業の橋渡しになれば」と期待を込める。一方で「我々としても、学生に信用金庫の仕事を知ってもらいたい。教育、地域貢献、地域活性化の役に立てたら」と話している。
多摩区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|