多摩区食品衛生協会(小出善茂会長)は先月、会員店の従業員や家族を対象とした新型コロナウイルスのワクチン職域接種を実施した。「コロナ禍で苦しむ地域のために」という思いのもと、地元団体や医療機関が結束。小出会長が登戸で営む日本料理柏屋を会場に、3日間で約1200人分に対応した。
今回の職域接種では、同店の駐車場で受付を行い、客席のある大広間には接種会場や経過観察用のブースを設営した。日程は9月12日と23日の夜、26日の午前と午後の4ブロックに分け、300人分ずつを設定。責任医療機関は岡野内科医院(登戸/岡野敏明院長)が引き受けたほか、区内の医師や看護師、歯科医ら医療関係者が協力し、ワクチンの打ち手や医療相談などに携わった。
ワクチンはモデルナ社製で、予約者のうち約1170人が初回接種を完了。2回目接種は10月17日と24日、11月7日の予定だ。
「飲食店救いたい」
今回の試みは、コロナで打撃を被る飲食店の現状を受け、小出会長が6月ごろ発案。「各店の従業員がワクチンを接種していれば、お客さんも安心して来店できる」と、国への申請に向けて動き出した。当初、課題とされたのは予約人数の確保。対象として同協会に加え、県飲食業生活衛生同業組合多摩支部(多摩区飲食業組合)と川崎西法人会、新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアムに拡大。8月半ばからウェブ予約を受け付け、接種開始前には定員に達したという。
小出会長は「緊急事態の中でやっているんだということを、改めて実感した。皆さんの協力のおかげで、地域一丸で成し遂げられた」と前半戦を総括。市医師会の会長も務める岡野院長は「1カ所の診療所で4カ月以上かかる1200人分の接種を、これだけ短期間でできるのは非常に効率的。持病など事情のない人には受けやすい条件で、大変ありがたいこと」と手応えを語った。
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