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多摩区版 公開:2021年11月5日 エリアトップへ

川崎市長選 福田氏、46万票超で3選 歴代最多票 新人2氏破る

政治

公開:2021年11月5日

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事務所で支援者から花束を受け取る福田氏=先月31日
事務所で支援者から花束を受け取る福田氏=先月31日

 任期満了に伴う川崎市長選挙が10月31日に投開票され、無所属で現職の福田紀彦氏(49)が、いずれも無所属新人の川村るみ子氏(42)と市古博一氏(73)を破り、3選を果たした。得票数は前回比約6万票増の46万票超で、歴代最多となった。

 前回同様、衆院選と同日選となった今回の投票率は市全体で前回比5・4ポイント増の57・7%。多摩区は4・66ポイント増の57・8だった。

 今回の市長選は、新型コロナ対策や再開発・インフラ整備のあり方、市の財政健全化に向けた取り組みなど、2期8年の福田市政への評価が主な争点となった。

 当選確実の一報が入ると、福田氏は支援者らに深々と頭を下げた。「コロナ禍で制限のある中、市民との対話と現場主義という政治信条を体現することが難しかった」と振り返り、「これまでの実績と今後の4年間の方向性に、市民から共感を得られたと思う」と手応えを口にした。

 3期目に向け、福田氏は「脱炭素社会や超少子高齢化の時代の中で、持続可能な都市であり続けるための挑戦を、市民とともに続けていく」と強調。二重行政を解消する「特別自治市」を目指し、40項目以上の選挙公約を実現させていく考えを示した。

 川村氏は財政黒字化などを掲げ、告示4日前に立候補を表明。準備不足としながらも、14万票超の獲得に「財政改革を強く訴え、無名だった私にこれだけの票を託していただけた。次の一歩につながる」と話した。

 前回に続き2度目の挑戦となった市古氏は、福田市政からの転換を訴えてきたが、及ばなかった。翌日、「市民が主人公となり市政を市民本位に変えていく運動は、新たに明確な指針を持つことができた」と語った。

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