長尾小学校創立40周年記念事業実行委員会の実行委員長を務めた 高橋 晃さん 長尾在住 73歳
コイに恋して、地域思う
○…コロナ下で始動した実行委員会のリーダーを務めて1年半あまり。式典を終え「現役PTAや先生方、皆さんのおかげでここまで来られた」と感謝を表す。謙遜する一方、仕事で携わるニシキゴイを10匹、40周年記念事業として長尾小に寄贈。飼育池の循環器も一新し、傍らに児童が使える小さな人工池を作った。「子どもたちに喜んでもらえたら」と笑う。
○…「当時は家が6軒しかなかった」という長尾の山の中で生まれ育った。家業の養鶏と農業を手伝いながら、野山を駆け回った少年時代。稲田小・中から多摩高と多摩区内で進学し、大学では工学部で機械科を専攻。会社員8年を経て、父親から今の高橋商店を継いだ。住宅街の造成で、販売する日用品や食品の需要が高まる中、手先の器用さを生かして住居の壁や床の修繕も担った。「あそこの高橋さん…って、何でも頼みやすい存在なのかな」。地域に根づき、まちと共に歴史を刻む「生き字引」だ。
○…長男と次男、長女は皆、長尾小出身。「自営業だったから」と声がかかり、1986年にPTA役員に。副会長を経て会長を2年間務めた。「学校とPTAが協力し合って、いい関係が続いたのはよかった」と当時に思いをはせる。今でも近所で見かける児童の安全は気になる。「長尾小の児童がもっと増えて盛り上がったら」と願う。
○…「趣味の延長」と語る「コイ」に携わり15年。横浜のニシキゴイ店に防犯カメラを設置したのが縁で、同店を手伝うように。今や本業以上の多忙ぶりだ。庭園のある寺院や美術館で池のメンテナンスも手がける。「ペットと日曜大工が好き」。鳩小屋を自作するほか、自宅でコイを60匹ほど飼う。「コイは恋みたいに奥深い…のかな」と、茶目っ気を見せた。
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4月5日