市政報告 老い方を学ぶ「100歳大学」 川崎市議会議員 かがみ まさひこ
「問題が起こる前」に問題を解決する上流思考、いわゆる根本解決に向けた取り組み【3】
◆課題解決ではなく課題回避・解消
ここ20年で100歳を超える高齢者が急増、国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2030年には20万人、40年には30万人を超えると予想され、多くの日本人が100歳を生きる可能性がある時代が来たということになります。これは、「余生」と考えてきた「老い」の時間が数倍に伸びるということであり「老い」は「もう一つの人生」であると言っても過言ではありません。これまでの高齢者に対する福祉施策は、年金・医療・介護等の「課題解決型」(対症療法)であり、資金的にもマンパワー的にも限界であり施策転換が求められています。そこで重要になるのは、課題を解決するのではなく課題を回避・解消するという考えです。
◆老いの義務教育
一般社団法人健康・生きがい開発財団は、医療や介護のお世話にならない生き方・老い方を学ぶ「100歳大学」構想を掲げ、現在普及活動を行っています。100歳大学のねらいのポイントは、誰もが経験したことのない人生100歳時代の老いの生き方の基礎、基本を体系的に学ぶことであり、重要なテーマは平均寿命と健康寿命の差の短縮、解消を目指すこと、健康長寿のまちづくりに活躍できる人財づくりを目指すことです。
◆人生は二幕目がおもしろい
同財団は「これからの高齢者には、健康と同時に生きがいが大事だ」を念頭に「仲間をつくり、仲間とともに生きがいをもって社会の中でなんらかの役割を果たし、その結果として社会に貢献する」ための環境づくりができる人財育成も行っています。健康でいるためには体だけでなく、心が健康であることが重要であり、「生きがい」を感じることができるかがポイントです。50歳を過ぎた私ですが、「人生は二幕目がおもしろい」という言葉が響きます。「生きがい」を感じることができるかは自分自身の行動、老いの生き方が問われることでもあります。100歳大学は、そんな老いの生き方を学ぶ機会の提供となります。民間事業者や大学との連携による開催、市への働きかけを行ってまいります。
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4月19日