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病と向き合った証、たどる 民家園企画展 戦後の「接種証明書」も

文化

掲載号:2022年1月21日号

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菅原家から寄贈された種痘済証
菅原家から寄贈された種痘済証

 川崎市立日本民家園で今月から、企画展示「病と向きあう―祈りと医療をめぐって―」が行われている。病や医療にまつわる絵画、文書、道具などが展示されている中に、1枚の「種痘済証」と書かれた小さな紙。天然痘の予防接種が済んだことを示す、今で言う新型コロナワクチンの「接種証明書」だ。

 1980年にWHOが世界根絶宣言をした天然痘(疱瘡(ほうそう))。日本では幕末期に導入された種痘(牛痘接種)によって、患者が減少していった。

 種痘済証は同園にある古民家の一つ、山形県鶴岡市の菅原家から寄贈された資料。1940年生まれの子どもが1948年に種痘を受けたときに交付されたもので、住所や氏名、生年月日、接種日、注意事項が記されている。

 同展では「疫病神の詫び証文」として、天然痘を流行させたことを疱瘡神が詫びる江戸時代の文書も展示。病状の経過や注意すべきこと等の説明が書かれており、根本的な治療法がないころに病気を防ごうと祈祷する人々の願いが読み取れる。

製薬・三澤家の資料

 日本民家園には、古民家移築と共に寄贈を受けた品々が多数所蔵されている。今回の展示では、長野県伊那市で製薬・売薬業を営んでいた三澤家の製薬具や薬袋、薬看板も見どころだ。

 多様な薬袋と共に、三澤家で明治時代に作られていた10種類ほどの薬をパネルで解説。同館の学芸業務に携わる玉井里奈さんは「近代化の波で製薬を取り締まる制度が次々と作られた時代。薬袋からもその変化が分かる」と説明する。

 川崎市関連では疫病除けの事例として、稲毛神社(川崎区)の「夏越の祓の御幣」や、東光院(麻生区)境内にあった口目喜大明神に納められていた「杓子」を展示。高津区で代々医者を務めていた旧家・岡家から寄贈された医療器具も並んでいる。このほか、コロナ禍で話題になった「アマビエ」「ヨゲンノトリ」の解説もある。

 企画展は5月29日まで。入館料など詳細は同館サイト。(問)【電話】044・922・2181

薬看板の展示と玉井さん
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