公共交通機関で刃物などの凶器を使用した無差別殺傷事件が相次いでいることを受け、多摩警察署と小田急バス登戸営業所は先月28日、合同でテロ対策訓練を実施した。
同訓練では、ガソリンのような液体を持った男がバス車内の乗客を刃物で脅していると想定。扉が開き外に出てきた犯人役の男性に対して、110番通報を受けて駆け付けた警察官が刃物を捨てるように説得。さすまたや盾を駆使して犯人を取り押さえるまでの流れを実演した。訓練中はバス前面や側面の電光掲示板に緊急事態を知らせる文字も表示された。
多摩署の信澤公昭署長は「警察官が駆け付けるまでの初動対応が大切。事件はいつどこで発生するか分からない。各公共交通機関と強固に連携を図っていきたい」と講評。登戸営業所の石橋達哉所長は「不測の事態が発生したとき、訓練を行っていることで落ち着いて対応できる。今後も社員教育を徹底していく」と語った。
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