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(株)川崎フロンターレの代表取締役社長に先月就任した 吉田 明宏さん 高津区在勤 58歳

掲載号:2022年5月27日号

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地域と共に「成長路線」

 ○…社長ポストの候補となり、クラブ経営やチームの課題など2週間かけて必死で学び、経営権を持つ富士通の役員の前でプレゼンに臨んだ。「試合は若い頃に少し観戦したことがあるくらい。意欲を買ってもらったのかも」。目指すは、クラブを地域のインフラ的存在に導くこと。「サッカーを通じて、健康、教育、防犯などあらゆる面で地域を支え、無くなったら市民の皆さんが困ってしまうほどに」

 ○…米国に駐在していた2001年9月11日、空港の搭乗口で緊急避難の一報。慌てた様子の妻からも電話が鳴った。世界貿易センター隣の富士通が入るビルに向かう直前だった。「多くの社員も被災し、まさに衝撃だった」。テロと戦う米社会の中で、自然と備わった危機管理意識。帰国後、会社からリスクマネジメントの責任者に任命。東日本大震災時には、福島県内のパソコン工場を島根県に移転する陣頭指揮を執った。「人命を最優先に、被害を最小限に抑え、ビジネスの継続も使命でした」

 ○…神戸大でアメフトに打ち込み、1988年に富士通へ入社。「選手仲間と、都会に行けるとワクワクしてたら意外に田舎でしたね」と当時を回想。今も運動や筋トレを欠かさず、「1カ月に10冊」という読書家の一面も。家族との時間も大切にし、「子ども目線で子育てしてきた」という娘とは、今ではビジネスを語り合える関係だ。

 ○…フロンターレをアジアにも浸透させることが目標の一つ。SDGsにも目を向け、地元企業との連携も視野に入れる。「川崎はモノづくりのまち。試合観戦される関係者の方も多い。ご支援いただく皆様をつなげ『フロンターレ経済圏』をつくれたら」。ビッグクラブとなった今も、地域と共に成長を続ける。

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