県立向の岡工業高校相撲部の監督で、5大会連続で全国総体に導いた 清田 英彦さん 堰在勤 42歳
教え子と 「未来」描き
○…創部50年の相撲部で監督として15年目。5大会連続出場の全国総体(インターハイ)団体戦を7月下旬に控える。「力はある。いかに試合で出せるか」。稽古中、一人ひとりに前向きな言葉をかける。「自分の力を冷静に理解し、正しい努力をして上を目指す。相撲で結果を出すことと、人間的に成長してほしいということ。両方が大事」。3年間の先、部員16人の将来を思う。
○…小4で相撲を始め、高校では全国総体16強、日体大時代はアジア大会で優勝。実績を積みながらトレーニングの勉強に傾注し、大学院で指導の道を志す。横浜市の中学教員になると、柔道部の生徒を相撲で全国に導いた。県職員への異動で、院生のときコーチをしていた向の岡工高へ。忘れられないのは2016年。15連覇中の総体県予選で敗北を喫し、全国出場を逃した。「歴史を止めてしまった。負けたことから学ぶことも多かった」。考え方を見直し、練習も大きく方向転換。18年、19年の全国で3位に駆け上がった。
○…福岡県出身。各小学校に土俵があり、相撲大会が盛んな土地だった。体は大きい方ではなかったが、「千代の富士や霧島、小さくても筋肉質で勝っていく姿が憧れだった」。そんな大相撲の土俵に、これまで10人の卒業生を輩出。教え子の取組は映像で必ず見ている。「親方に育ててもらって成長しているなと感じる」と目を細める。
○…教員としては定時制4年の担任。「部活もクラスの運営も一緒。強みを見つけて、いいところを伸ばす」と真摯に向き合う。監督・担任の両輪で、生徒の成長を支えられる今の環境を幸せに思う。「生徒たちが財産。これから教え子が指導者になってチームを持って、対戦するときが楽しみ」。夢が膨らむ。
|
|
|
|
|
|
|
参院選神奈川立候補予定者アンケ神奈川県選挙区の立候補予定者にアンケートを実施。回答を政治の村サイトで公開中 https://seijinomura.townnews.co.jp/election/2022/sangiin-q.html |
<PR>
2022年6月17日号
2022年6月17日号
6月24日号
6月17日号