風水害による被害を軽減しようと、多摩消防署と多摩消防団、多摩区役所の約110人が6月24日、菅北浦調整池で水防訓練を実施した。
集中豪雨や台風の風水害が懸念される時期を前に、水防工法の確認や救助技術の向上を目的に行われた訓練。多摩消防署の村上治三郎署長は「いざという時に役に立つ技術を学ぶ貴重な機会。区民の安全、安心を守るため、真摯に訓練に取り組んで」と訓示を述べた。
区道路公園センターの職員は、署員と消防団員に土のうの作り方や積み方を指導。水の流入を防ぐ積み方として、ブルーシートで包んだはしごの前に土のうを並べた。堤防の崩壊を防ぐために斜面にブルーシートを取り付ける「シート張り工法」も実践した。
この日は、土砂災害対応訓練も実施。局地的な大雨により土砂災害が起こり、要救助者がいる想定で行われた。多摩消防署の特別救助隊のほか、重機を保有する土木関係者などで構成される消防団機動部隊も参加。チェーンソーで木材を切断、重機でコンクリート片を除去後、要救助者を搬送するまでの流れを確認した。消防団の増田朝光団長は「災害はいつ起こるか分からない。日々の備えをしっかりしたい」と語った。
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