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多摩区版 公開:2022年10月7日 エリアトップへ

「市民のエールに応え続けたい」 MF 脇坂泰斗選手

スポーツ

公開:2022年10月7日

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本紙のオンライン取材に答える脇坂選手
本紙のオンライン取材に答える脇坂選手

「14」受け継ぐ

 今シーズン、中村憲剛さんから背番号「14」を引き継いだ、新しい「フロンターレの顔」。開幕前やシーズン始まりこそ「ピッチ内外で貢献度の高い中村さんのようになれるか」と、思い悩むこともあったが、試合数を重ねる中で「自分の存在を示すことが大事」であると気付き、重圧から解き放たれたという。

 得点とアシストに貢献するプレーが持ち味。ここ最近はトレーニングの中で、その感覚が研ぎ澄まされてきていると実感する。らしさを発揮したのは、9月10日のサンフレッチェ広島戦。「プレーに余裕が出てきていることも感じた」。得点とアシストの合計は、目標に掲げた10をクリアした。「15以上は獲りたい」と、さらなる高みを目指す。

憧れのピッチへ

 横浜市栄区出身。幼稚園時代、友達の誘いでサッカーを始めた。幼い頃の憧れの選手はイングランド代表のデビッド・ベッカム。「日韓ワールドカップでイングランドがブラジルに負けた時には部屋で一人泣いていた」と懐かしそうに振り返る。中学卒業後、Jリーグのトップチームをより身近に感じたいと、ユースセレクションを受け、川崎フロンターレU-18入り。等々力陸上競技場では中村憲剛さんのプレーにくぎ付けになっていた。

 今季はACL、YBCルヴァンカップで敗退。リーグ戦は2位(10月3日時点)につけながらも苦しい戦いが強いられ「決していいことばかりではないシーズンだった」が、残り4試合を「相手チームにプレーをさせない圧倒する力をみせつけていきたい」と意気込みを見せる。

 10月8日の清水エスパルス戦は声出し応援が一部解禁される。「等々力で声援を聞くのは久しぶり。チャント(応援歌)を聞くのはすごく楽しみ。選手、サポータがともに喜びあえるよう自分たちは勝利をプレゼントしたい」と目を輝かせる。一方で、商店街へのあいさつ回りなどファンとの直接交流ができないもどかしさも痛感。「川崎市全体でフロンターレを応援してくれ、それに応えてクラブは強くなってきた。ファンサービスができる時代が戻ってくるまで強いフロンターレを見せ続けたい」と力を込める。

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