県立菅高校西側の坂道、擁壁の下に幅1メートルの緑地がある。全長は約185メートル。年間を通しておよそ150種類の花が咲く。この緑地の手入れをしているのは、向かいに住む近田昭泰さん(78)を中心とした「菅高外周部の美化を進める会」だ。
近田さんは同所に居を構えて38年。当初から緑地にはサツキとツツジがあったが、枯れた部分や雑草が年々目立つようになった。近所の人が雑草取りをする姿を見て、近田さんも家の前の除草や植栽を開始。4年ほど前から、本格的に全体の整備に取り掛かった。
自宅の庭で多数の植物を育ててきた近田さんは、その株を分けて移植。徐々に種類を増やしていった。そのうち手伝う人や花を持ってきてくれる人が増え、昨年には会として市公園緑地協会に団体登録をした。
「終のすみか」に
多年草がほとんどで「できるだけ自然に循環するところを見てほしい」と、花が枯れた後もあえてその姿のまま残す。坂道は菅高の生徒が通学や部活のトレーニングでよく通る場所。菅高の吉田悦子校長は「我々もうれしい限りで、楽しませていただいている。本当に感謝」と思いを話す。
近田さんの自宅には今、245種類の花があるという。「緑地に全部移して、花の終のすみかに。誰かが引き継いでくれたら」と、目を細め語った。
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