10月5日(土)に開催される第83回「川崎市制記念多摩川花火大会」に向けて、川崎市がふるさと納税の枠組みを使った「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)を実施している。
GCFは、自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の「使い道」の部分を具体的な事業として提示し、共感した人からインターネット上で寄付を募る財源調達のしくみ。市は7月1日から9月28日までGCFを実施し、目標金額100万円を目指すという。
寄付した金額に応じて、花火大会の中でメッセージが読み上げられるなどの「お礼」が用意されている。
1万発が上がる
市制100周年の今年、市は「次の100年に花火大会の伝統と文化をつなぎたい」との意向から、例年より約4千発多い、計約1万発の花火を打ち上げる予定だ。大会運営費として市は、2024年度予算に1億7千万円を計上しているものの、人件費や物価の高騰の影響などから不足する危惧もあり、「補完的な財源として運営全般に使わせていただきたい」(市担当者)という。
特別な大会なだけに、市内の子どもたちから公募するイラストを花火にする「子どもイラスト花火」や、短冊に書いたメッセージを花火玉と共に打ち上げる「メッセージ打ち上げ花火」など、市民参加型の企画も準備中だ。市の担当者は今回のGCFについて、「有料観覧席などと同様の位置づけ。新しい市民参加の形と考えてもらえたら」と話している。
詳細は「ふるさとチョイスGCF」のウェブサイト【URL】https://www.furusato-tax.jp/gcf/3120を参照。
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