多摩区など5区にまたがる、県社会保険労務士会川崎北支部の支部長を務める 村野 正明さん 宮前区在住 53歳
仕事も趣味も大きく成長
○…今年は社会保険労務士(社労士)法が施行され50年の節目。多摩区と麻生区、宮前区、高津区、中原区の5区を対象にする川崎北支部長には3年前の春に就任し、2期目を迎えている。社労士の主な仕事は、労務管理や各種保険の手続き。近年では「働き方改革」などで注目を集めるが「まだまだ認知不足で一般的には知られていない仕事」。多摩区で開業する会員は40人。「270人の会員が活動しやすくなるよう、地位向上に努めたい」と意気込む。
○…宮前区犬蔵で生まれ育った。実家は農業を営み、庭には柑橘(かんきつ)の樹がある。元々はサラリーマンだが一念発起。たまたま資格の本を見て「取得しやすく独立しやすそう」と選んだのが社労士だった。しかし、順風満帆な道ではない。2003年に3回目の試験で資格取得し、翌年に事務所登録。それから初めてお客さんを獲得するのに4年を費やした。その間は、年金事務所でアルバイトをしながら名刺を配る毎日だったという。「初めて顧客ができた時のことは嬉しくて忘れられない。そのお客さんとは今でもずっと付き合いが続いている」と笑みをこぼす。
○…バイクでツーリングするのが好き。今は仕事の都合で小回りの利く小さいバイクに乗っているが、かつては250CCのスクーターにまたがり、千葉や沼津の海まで走った。「風に当たりながら走るのが気持ちいい。現地の美味しいものを食べるのも好き」
○…支部長に就任後は土日も返上の多忙な日々だ。人間ドックにも行けず「自分も働き方改革しなきゃ」と笑う。支部長を務め上げたら大型バイクのハーレーを購入し、ガレージを構えるのが目標だ。「法律をもっと勉強して事務所も大きくしたい」。仕事も趣味も大きく膨らむ。
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4月19日