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中原区版 公開:2011年4月1日 エリアトップへ

NPO法人川崎市視覚障害者福祉協会会長 高橋 吉四郎さん 市内在住 67歳

公開:2011年4月1日

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乗り越えて培った自信

 ○…市内の視覚障害者を支援するNPO法人「川崎市視覚障害者福祉協会」。8年前からその会長を務める。「僕の仕事はダジャレで周りを笑わせること」と謙遜するが、その朗らかな笑顔と強いリーダーシップにメンバーからの信頼も厚い。また、今年11月、川崎市で8年ぶりに開かれる視覚障害者でも楽しめる卓球「サウンドテーブルテニス」関東大会の運営にも携わる。「障害のある人が楽しめる数少ないスポーツだから、ぜひ成功させたいね」

 ○…NPOの会員数は約150人。主に中途障害者同士の交流を中心に、自立や社会参加を目指す講座やスポーツなどの活動を展開。一方で、行政に支援制度の改善や公共空間のバリアフリー化も訴えている。障害者の一人世帯も少なくなく、その支援制度の拡充が現在の課題だ。「1人暮らしの不自由さは自分も身にしみている。だからこそ助け合いが必要なんだ」

 ○…緑内障を発症したのは21歳の時。わずか2カ月で失明し、「入院中、朝の日課だった新聞もあっという間に読めなくなってね」と当時を振り返る。目の見えない不自由さと生きることへの不安で5年間病院から出られなかった。それでも「生きるために乗り越えるしかない」。そう決意し、知り合いの全くいない大阪の生活訓練所に入所。住み込みで訓練を受ける。その後、平塚の盲学校に通い、鍼灸師の国家資格を取得。「5年かかったけど、人間必死になればできるもんだね」。朗らかに話す横顔に、いくつものハードルを乗り越えてきた自信が浮かぶ。

 ○…宮前区神木本町に開業した鍼灸院は今年で28年になる。これまでも1つ1つ目標を決めそれを乗り越えてきた人生。「次の目標はここ(鍼灸院)を3階建てにすることかな」とニコリ。趣味は愛妻とのカラオケ。「わがままな私を不満も言わずに支えてくれる」。相手の想いが伝わるからこそ「私も周りの人に必要とされる存在でいたいんだよ」。
 

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