スポーツで被災者に元気を フロンターレが復興支援試合と慰問を実施
サッカーJ1リーグの川崎フロンターレは今月2日、J2リーグの横浜FCとチャリティーマッチを開催した。被災地からとどろきアリーナに避難している人を招待し、試合後には選手の慰問や炊き出しを行った。
この試合は「Mind―1ニッポン復興支援試合」として全席無料で開催され、公式戦並みの1万5241人が来場した。被災地から避難してきた42人も観戦に訪れた。サポーターと交流する場面も見られ「サポーターの方から『頑張ってください』とタオルマフラーをもらった。楽しかった」という人も。
クラブスタッフやサポーター約130人による募金活動も行われ、グッズや飲食の収益の一部と合わせこの日だけで1千万円以上の義援金が集まった。
45分のゲームを3本行った試合では、中村憲剛選手の芸術的なフリーキックなど真剣なプレーで会場を沸かせ、先日の試合でJリーグ選抜として活躍した横浜FCの三浦知良選手も見せ場をつくるなど、大きな盛り上がりを見せた。試合後には両チームの選手全員で来場者や被災地の人に向けた「LOVE日本今こそ心ひとつに」と書かれた横断幕を持ち、競技場内を一周した。
その後、フロンターレの選手11人はとどろきアリーナで慰問と炊き出しを行った。
「夢みたいな一日」
選手らは、ちゃんこうどんを振る舞い、各テーブルでサインや写真撮影に応じ笑顔で話す姿も見られた。
福島県双葉町から避難している坂本翔くん(12)は「試合を観て、選手全員のサインももらえた。夢みたいな1日だった」、同じく浪江町の金沢拓海くん(17)は「サッカーをしていて稲本選手のファン。選手が来てくれて元気が出た。早くサッカーがやりたい」と話した。フロンターレの井川祐輔主将は「皆さんは僕のファミリー。協力できることがあれば何でも言ってほしい」と呼びかけた。
バスケットでの支援も
明後日10日(日)には、市内の富士通レッドウェーブと東芝ブレイブサンダースによる復興支援のバスケットボールクリニックがとどろきアリーナで開催される。
両チームの選手や関係者含め約100人が参加し、選手によるバスケット教室や3オン3大会、フリースロー大会を行う。避難している小中学生約20人も参加する予定。自由に観覧でき、サイン会にも参加可能。
午後1時から開始予定。開催前には被災者への炊き出しも行われる予定。主催の一般社団法人神奈川県バスケットボール協会は「選手と直接触れ合ってほしい。スポーツを通じて元気になってくれれば」と話している。問い合わせは同協会【電話】045・534・6135まで。
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3月29日
3月22日