市立橘陸上部3名 県制し南関東大会へ 目指すは「インターハイ優勝」
インターハイの最終関門となる南関東大会に、県予選を制した川崎市立橘高校陸上部(原恵美子顧問/部員96名)の3名が挑む。開幕はきょう17日から、千葉県総合グラウンドで。本番を前に意気込みなどを聞いた。
県予選で優勝し南関東大会にコマを進めるのは、走り高跳びの新堀泰さん(3年)、短距離の須田隼人さん(2年)、ハードルの酒向里奈さん(2年)の3名。
新堀さんは2m04を跳び優勝を決めた。「1位を狙っていたが、2m10が目標だったのでまずまず」と振り返る。その一方で「課題も見つかった。スムーズな助走ができるように調整したい」と冷静に自己分析する。目標はインターハイ優勝。練習は1日3時間、先輩から受け継がれているメニューをこなす。実は1年生でインターハイに出場したが、2年生では調子を落とし不出場。「ライバルが出ているのに悔しかった」。それをバネに、高校最後に憂愁の美を飾りたい。
100m・200mで県2冠に輝いた須田さん。タイムは10・55、21・55とそれぞれ自己ベストを更新しての優勝に「正直嬉しかった」と話す。走りの魅力は、自分を最大限出せること。よく行う練習は、スタートの局面。助走からトップスピードまでの運びがカギという。辛かったのは、「冬の合宿を前に怪我をして参加できなかったこと」。その分積み重ねた練習が、いま結果となって表れている。「自分が納得できる走りでインターハイ優勝」が目標だ。
酒向さんは、100mハードルで14・61を出し高校の大会では初優勝。中学時代の恩師から「最も適した種目」との助言を受けて以来ハードル一筋。練習で壁に当たることも多かったが、県大会直前に顧問の原教諭から「優勝争いできる力がついた。そのイメージで練習を」との言葉をもらった。「初めは少し大袈裟だと思ったけど自信になった」と、その言葉通りの結果を残した。原教諭は「通常の短距離走が上達していたので結果が出ると確信した。本人の努力の賜物です」と目を細める。
過去最多の24名
県予選の各種目で上位6位までが出場できる南関東大会。インターハイ(全国高等学校総合体育大会)への最終関門となるこの舞台に、市立橘高校陸上部から過去最多の24名が出場する。その強さの理由について、原教諭は「先輩が残してくれた大きな遺産を後輩がしっかり受け継いでくれている」と話す。
先の3名の他に、橘高校陸上部から南関東大会に出場するメンバーは以下の通り(敬称略)。
▼男子…3年/上田雄暉(砲丸投、他)、北原拓朗(400mR)、小林佑貴(400mR)、杉山敏郎(400mR)、2年/小田央彬(三段跳)、濱井涼介(400m、他)、松永晃雅(110mH)、森雅治(110mH、他)▼女子…3年/荒木奈々美(100mR、他)、伊藤彩乃(400mR)、桐谷好(400mR)、津根茜(砲丸投、他)、矢野愛(三段跳)、山野清香(100mR、他)、吉田梨乃(走高跳、他)、脇江惇(100mR)、2年/足立花子(400mH、他)、オウイエ聖羅(200m、他)、角野優穂(ハンマー投)、1年/宇田川奈緒(100mR)、佐野愛実(走高跳)。
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