川崎ものづくりブランド 区内から新たに2社 三和クリエーション(株)とヒロキ産業(株)が認定
川崎を代表する工業製品・技術を認定する「川崎ものづくりブランド」が今月12日、発表された。中原区からは三和クリエーション(株)(手塚健一郎代表取締役社長)とヒロキ産業(株)(桝田基弘代表取締役)の2社1製品1技術が認定された。
三和クリエーション(株)は微細・精密研削加工技術「ナノ・グラインド」で認定を受けた。これは、超硬合金やダイヤモンドなどの硬質材をダイヤモンド砥石やパウダーを使って精密に削って磨く技術。10万分の1㎜という高い加工精度を実現させた。加工されたピンは主に、携帯のカメラのオートフォーカス部分等で利用されている。「市が可能性を広げてくれた。今後は海外への開拓を含め、ニッチ市場でシェアNo.1を目指したい」と手塚代表。
ヒロキ産業(株)の認定製品は、焼き鳥の肉等に自動で串を刺す機械「らくさし君」。手間や人件費のかかる串刺しだが、飲食店に相談を受けたことから、自動で簡単に串をさせる機械を開発。卓上タイプでコンパクトなため、低価格化と省スペース化を実現した。主に、焼き鳥屋やおでん屋、和菓子店などの個人飲食店などで利用されている。「今回の受賞はとてもありがたいこと。地元飲食店にも、弊社の製品を導入していただき、地域活性につながれば嬉しい」と桝田代表。
同ブランドの認定事業は川崎ものづくりブランド推進協議会(山田長満会長)が平成16年度から実施しているもので、今回で8回目。これまでに56件の製品・技術が認定されており、今年は10社の応募がある中で、基準を満たした8社の製品や技術が認定された。「年々技術やプレゼン力が向上している。時代にのった防災やエコ製品、また、自社製品・ブランド化を意識したニッチ分野のものが増えてきており、市としても自信を持って紹介することが出来る」と同協議会は話している。
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4月12日