リサイクル自転車被災地へ 松井三夫さん44台届ける
自転車を届けた松井さん（左から2人目）
区内小杉陣屋町在住の松井三夫さんが今月23日、川崎市が保管しているリサイクル自転車44台を東日本大震災の被災地である南相馬市の避難所へ届けた。
松井さんは昨年、被災者が避難していたとどろきアリーナで市民ボランティアとして活動。そこで出会った被災者と交流を図りつつ、何度も被災地を訪れる中で、「買い物に行きたくても近くのスーパーは閉まっており、道は遮断されバスも走っていない状況になんとかしたいと思った」と自転車を送ることを決めた。
川崎市では、放置自転車を撤去・保管し、１ヵ月の期間内に引き取り手のなかったものを整備・点検し、再利用可能な「リサイクル自転車」として活用。震災後の昨年４月からは「復興応援自転車がんばれ！東北！」というシールを貼り、ライオンズクラブや支援団体などと協力し、東北各地の避難所に送られている。 松井さんは、仲間２人と閉校中の南相馬市立真野小学校まで運んだ。「当日は雪が積もっていて大変だった。被災者に直接渡すことは出来なかったが、南相馬市の役所の方に喜んでもらえてよかった。これからも続けていく」と話した。
川崎市がこれまでに送ったリサイクル自転車は５９４台。市では松井さんの支援活動に「運搬責任が伴うため、個人が主となったのは今回が初めて。簡単に出来ることではないかもしれないが今後も要望があれば団体や個人関係なく協力したい」と話している。
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