中原警察署の第49代署長に就任した 前田 克彦さん 木月住吉町在住 58歳
有言実行の精神で
○…「地域の人がとても温かく迎えてくれた。防犯に対して熱心に取り組んでいる人が多くて心強い。さらに発展する街なのでやりがいがある」。市内最多の人口を抱える中原区の安心・安全を目指す中原警察署の第49代署長に就任した。「ひったくりや振り込め詐欺が多いので、犯罪の予防に重点を置きたい。積極的に情報発信をして、街の人に呼びかけたい」と意気込みを語る。
○…北海道小樽市生まれ。高校の先輩が神奈川県警に入ったことがきっかけで興味を持ち、「一生涯できる仕事をしたい」と思っていたことからこの道へ。磯子署での勤務を皮切りに、数々の職場を経験。近年は鎌倉署の署長や本部の警務部監察官を務めた。地域企画官時代には、警察官が交番に不在の状態である空き交番対策に奔走。交番の統廃合や限られた数の警察官の配置など、『目に見える安心感』のために取り組んだ。「地域安全の拠点である交番をどういう風に充実させるか。この仕事ができたことは自分の誇り」
○…現在は区内の公舎で単身赴任中だが、大磯の家には夫人と義理の父が住む。職場で出会い、現在も事務職員として働く夫人は良き理解者。「必要な時はお互いアドバイスをして、フォローしてきた。安心して家のことを任せられるから、腰を据えて仕事ができる」と夫婦の絆は固い。3人の子どもは自立し孫も3人。「成長を見守るのが楽しみ。この街を孫と一緒に歩きたい」と満面の笑み。
○…「土地を知り、人を知り、自分がすべきことを知る」。休日には区内を歩き、街を感じとっている。「自分で考えて、状況に応じた仕事をする。責任をしっかり果たすことが信頼につながる」と力強く話す。大切にしているのは『一所懸命』。「与えられた立場で全力をつくすだけ。それで40年やってきた」。言うべきことは言う、やるべきことはやる、有言実行の精神で誠実に取り組む決意だ。
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4月12日