等々力陸上競技場の整備に関する説明会が先月28日、同競技場で開催され、メインスタンドの改築スケジュールが発表された。工事期間中も使用するため、仮設スタンドを設置し対応する。
説明会ではメインスタンド改築工事の特徴や工程などが発表された。改築工事期間中も観客席や運営諸室・設備を確保し、Jリーグの試合や陸上競技大会を開催するため、仮設スタンドを設置する。今年12月のJリーグシーズン終了後に着工し、来年3月のシーズン開幕までの完成を予定。立川ハウス工業株式会社厚木営業所が落札した。
仮設スタンドの収容規模は約500人と発表(現在は3400人)され、屋根はない。メインスタンドが完成するまでの最低2年間は使用されることとなる。3月の開幕までに完成しなかった場合は、代替競技場での開催も考えられる。市では「開幕に間に合うように、なるべく早く完成させたい」としている。
10月に本契約
メインスタンドの改築は「照明設備を遮らない」「芝の育成環境を確保する」といった条件をクリアする必要があり、設計段階から施工上の課題を踏まえた設計が可能な、設計・施工の一括受注としている。
すでに入札公告が行われ、7月下旬には落札者を決定する。10月に本契約し、年末から年明けにかけて基本設計・実施設計をする。2013年4月から既存スタンドの解体工事が行われ、9月から本体工事に取りかかる。2015年2月に引き渡し、6月完成予定。
収容規模は約1万人となり、観客席上部の全てを覆う屋根も設置される。試合がない時も多目的に1000人程度が利用できるスペースも確保するという。
なお、同競技場は老朽化が指摘され、サポーターらからなる「全面改修を推進する会」により22万1216の署名が集まるなど、改修を求める動きが活発化していた。市議会で請願が採択され、「川崎再生フロンティアプラン」の計画にも盛り込まれている。昨年11月には「等々力陸上競技場整備計画」が策定された。
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